まえがき
本記事では、3DMGで利用するバケットのキャリブレーション方法について詳しく解説します。
3DMGを利用する場合、事前に利用する実機のバケットはキャリブレーションを行いデータの管理が必要です。
手順および解説
新規作成の目的
バケットの形状を計測しデータ化する作業となります
計測を補助する為の器具を使用することで正確な形状を把握することが可能です
例:キャリブレーションを行う為の用品
1."バケットアイコン”を選択し新規作成画面に移ります。
2.”作成するバケットに近いタイプを選択し、チェックをタップします
標準バケット:Standard
法面バケット:Slope
チルトバケット:事前にアプリケーション設定でチルトを”オン”にします
3.3DMGのガイダンスに必要なポイントを計測します
1)バケットのリンクの中心に治具を取り付け、各バケットの計測ポイントを測る準備をします
2)リンクの中心から下げ振りを利用し、糸とバケットをイラストを同じく並行に合わせます
合わせた後、”C”の長さを実測します
3)下げ振りとの並行を保持して、bの位置となる場所にマーカーで位置出しを行い、リンクからbまでの長さ”B”を測ります
刃先からbまでの位置は、ガイダンスで利用するバケットの底面(紫のライン)となります
4)マーカーで位置出ししたラインに合わせて角度計でXの角度を算出し、90°からXを差し引いて”bの角度”を算出します
5)両方のリンクの中心に治具を取付け、”A”の長さの計測と角度計でX"の角度計測し、90°と足して"aの角度を算出します
6)”D”のバケット幅を計測します
ガイダンスの刃先確認や施工履歴の取得の範囲の基になります
付属のツースの長さを計測し”E”に入力します
7)バケット名称を付けて、→ボタンをタップし、バケット重量入力に移ります
実機のバケットに管理番号を付けて、バケット名に管理番号を含め管理することを推進します
8)ペイロードメータで利用する為に、バケットの重量を設定しチェックをタップします
選択欄から利用中のバケットに近いタイプを選択しチェックを入れ数値が反映されたことを確認した上でチェックにタップし、設定完了します
*バケットタイプにない場合、一旦近いタイプを選択後反映された数値をタップすると編集することが可能です
補足
・カプラを利用する場合
カプラを利用している場合は、カプラを含みバケットを計測する必要があります
カプラ付きの場合はカプラの重量とカプラのピン間の距離”A”を入力してください
*3DMGを利用中にバケットを交換する場合は事前に確認することを推奨します
・ツース長取替の注意点
ツース長を取り換える歳に、以前に使用していたツース長より長い場合、再度バケットキャリブレーションが必要です
例:利用開始時ツース長設定を0.215mと設定した場合
付替え時にツース長が調整池F(下図写真0.35m)>0.215m(当初設定)での入力はNGとなります
・法面バケットの場合
溶接個所を基準としてツース長を設定することを推奨します
・IMUを利用したバケットキャリブレーション
2024/4/5
バケットキャリブレーションの角度「a」「b」の角度計算時にデジタル水平器等を利用せず計測できるようになりました。
バケット寸法の"A"の長さを入力すると、編集ボタンが有効になります。
バケット角を測定するときは、安定した地面上で実施して下さい。
この機能を利用する為には、本体キャリブレーションが事前に済んでいる必要があります。
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