まえがき
本記事では、3DMG建機で接触危険エリア・逸脱防止エリアを自由に設定するジオフェンスの作成方法について詳しく解説します。
設定することで、ジオフェンスエリアへ近接した際のアラート通知やジオフェンスエリアの明示が可能となります
ジオフェンス機能は、使用する環境や条件等により、正しく動作しないことがございます。
機能を過信せず、機能および使用条件を理解したうえでご使用ください。
2DMGモード、2PB(ツーピースブーム)、スイングブーム、シミュレータモードでは使用できません。
手順および解説
ジオフェンスモードの起動
1.”スタート画面”を開き ギアマークの”共通設定ボタン”をタップし、”ジオフェンス”をONにしチェックをタップします
2.マシンガイダンスを選択し、画面に表示された通知案内にチェックします
ジオフェンスモードの基本設定
1.メニューボタンをタップし、メニュー内から"ジオフェンス設定"を選択し”ジオフェンス基本設定を選択します
2.ジオフェンスタイプを選択し次へ進み、ジオフェンスタイプの形状【厚み・長さ・径・2Dまたは3D】アラートタイプ・侵入検知の秒間隔・フェンスの透過の有無・設定色を設定します
参考としてラインタイプ(線)の手順を紹介します
Wallの場合 タイプは3Dのみ 厚みと高さを初期設定できます
Circleの場合 タイプは2D・3Dのみ 2D:半径 3D:半径と高さを初期設定できます
3.基本設定後、アラート設定【ジオフェンス侵入時】・衝突検知設定【建機の各部位の検知範囲】を設定します。
アラート設定 マシンが作成したジオフェンスエリアを検知した時に画面上に点灯・鳴動
衝突検知の設定 イラストを参考にブーム・アーム・バケットの検知範囲を実測し設定します
X:長さ Y:幅 Z:縦幅
A:旋回範囲角エリア BとC車体中心からの半径 D:レボフレームを基準とした上下の高さ
ジオフェンスモードの作成
1.ギアマークのメニューをタップし、プロジェクトファイルを選択し、ジオフェンスを作成する施工プロジェクトファイルを選び編集ボタンをタップします
2.ジオフェンス作成ボタンをタップし、ジオフェンス一覧より新規作成を選び、作成するタイプのジジオフェンスタイプを選びます
3.ジオフェンスを作成する為、名称・設定するコーション 必要な入力値(形状寸法・座標等)を入れ、チェック後にジオフェンス一覧に作成したジオフェンスが反映したことを確認します
参考としてラインタイプ(線)の手順を紹介
刃先の座標で作成 Aポイントを計測後、Bポイントを入力し半径Rを入力します(直接入力も可能)
確認方法
4.衝突検知を設定した状態でジオフェンスに侵入しますと、コーションが発生しオペーレータに注意喚起を行います
補足
・ジオフェンスのモデル
Wall(壁)タイプの場合
座標を入力後(バケットの刃先ポイントまたは直接入力)、長さ・幅を決めます
高さ(H)を入力することで、壁の高さを指定できます
高さ調整としてオフセットができます
Circle(円柱)タイプの場合
座標を入力(バケットの刃先ポイントまたは直接入力)し、半径を決めます
2Dの場合
設定したジオフェンスエリアに対し、【エリア内に侵入】と【エリア外に建機が逸脱】をアラートタイプとして選択できます
3Dの場合
高さ(H)を入力することで、円柱の高さを指定できます
高さ調整としてオフセットができます
・検知領域の表示機能【ショベル】
検知領域の表示設定
メニュー内よりガイダンス設定を選択し、アプリケーション設定から検知領域の表示をONにすると
設定をしたバケット・アーム・ブーム・ボディの検知領域を表示できます
・ジオフェンスデータの転送機能
予めPilot(WEB)内で作成したジオフェンスエリアをダウンロードし現場内に設定することができますダウンロードボタンをタップしジオフェンスデータとダウンロードし一覧に表示されることを確認します
ダウンロードには、インターネット環境が必要です
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